一人海外の試練を感じたハノイ (東南アジア旅行記 #2)

東南アジア旅行記第2回、ここからは各都市編。
まずは最初についた国、ベトナムハノイ。概要からスタート。

旅程概要

3/14(1日目) 16:35 羽田→20:40 ハノイ・ノイバイ空港(①)
3/15(2) ハノイ市内観光(②)
3/16(3) ニンビン(チャンアン)(③)
3/17(4) ハロン湾(④)
3/18(5) 宿の周りでゆったりして17:20の便でシェムリアップ

気候:ほぼ晴れか曇り。雨が降っても霧雨で傘は不要。気温は朝晩は20℃弱、昼でも25℃ぐらいで半袖でOK。夕方に備えてカーディガンを持ち歩いていたぐらい。湿度も低く過ごしやすかった。

3/14 Day1 入国

初めての1人海外で、羽田空港までは緊張。

出国!

13:30ごろに羽田着。特にすることもなく即出国。昼ごはんを食べて2時間近くぼんやり。この時間で緊張がほぐれる。

機内は普通の国際線という感じで毛布があったり機内食を食べたりして過ごす。
初見の『君の名は。』を見て泣く。
コンタクトをつけていたのもあってゆったり寝ることはできず。

ベトナム入国!宿につくまでは恐怖の道のり。

入国の列はそこまで長くなく、到着から30分ぐらいで入国。
リュック1つで旅行していたため受託手荷物なし。ロスバゲの心配や荷物が流れてくる時間がないのが最大の利点。そのため機内を降りるのが遅くても入国はほぼ先頭。

まずは両替。レートが思ってたよりずっと悪いが仕方ないので5000円両替。109万ドンを手にしてお金持ちの気分。SIM購入。
建物を出たら一斉に客引きに声をかけられテンパる。すぐさま建物に避難。
SIM売り場のおじさんに市内行きの86番バスのバス停を聞いて建物を出るとやはり勧誘地獄。結局なあなあで薄暗いミニバンに案内され、怖いが車内に白人女性2人組がいたので乗ることを決意。終バスよりは時間があるんだけどなあ。「One hundred」と連呼されて渋々10万ドン支払い。(ベトナムでは単位が大きすぎるため1000で割った数で表現する)
バスが3万ドンなのを知っていたのでぼられたと思うが交渉がだるくなり、10万ドンを支払い乗車。客引きの思うつぼ。後でわかるのだがミニバンなら10万ドンは相場通りの値段。ごめんよ。乗せてくれてありがとう。

ミニバンの中では後から乗ってきたベトナム人家族と運転手のベトナム語による会話が続く。当然だが内容は一切不明。車のスピードは明らかに速い。スマホGoogle mapのGPSをひたすら追う。方向は良さそうだが、初めての1人での海外の行動ということもあり、どこか連れて行かれたらどうしようとずっと不安。ぼられたと思っているから余計に。
バスに乗って運転手にどこに行きたいのか聞かれる。質問が英語に聞こえたので「Hanoi Station」と答えるも理解してもらえない。発音悪いのかと思って何度もいうが変化なし。地図に書いてある「Ga Hanoi (ベトナム語)」というと無事伝わる。もともとハノイ駅に向かっていたようだが。
50分ぐらいでハノイ駅に到着。歩道の舗装のされなさにビビりながらスマホ片手に宿まで歩く。可能ならスマホはしまいたいが道がわからなくてはどうしようもない。

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夜のハノイ

宿は日本人宿の「EZ STAY Hanoi」。入口がわかりづらく、何度かあたりを彷徨う。無地に中に入れたのでスタッフさんから案内を受け、2段ベッドの上を借りる。疲れていたので、他の宿泊客とは会話せずシャワーを浴びて就寝。

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宿の入り口ここ。夜ここに入っていくのは勇気がいる。

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ドミトリー

3/15 Day2 ハノイ市内

ハノイ市内をぶらぶら。

朝起きたら他の宿泊客の声が聞こえたのでその方達に挨拶がてら会話に加わる。朝ごはんを一緒に買いに行くことに。ここで昨晩食事を取っていなかったことに気づく。緊張で全く気づいてなかった。バインミーというサンドイッチを食べる。(最近日本でも流行ってるやつ!) 何気無く頼んだのだがパクチー入り!実は日本でもパクチーは食べたことがなく初パクチー。意外と食べられたので安心。このまま午前中ハノイ市内を一緒に回ることに。ひと安心。

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バインミー

戦争博物館ホーチミン廟 外歩くので精一杯!

こうして5人ほどで街中を歩くことにしたのだが、ハノイの朝のバイクの量にビビる。群れのように無限にいる。さらに初見殺しなのが、信号がないor機能しない道を渡るときはこのバイクや車の流れに突っ込んでいくことになる。最初はビクビクしていたが、2,3回ほどで道を渡ることにも慣れた。下手に譲り合うのが一番危ない。歩行者最強!の気持ちで渡ると意外とスイスイいける。1人だといつまでたっても渡れなかったかもしれない。

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バイク社会
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バイク社会2

戦争博物館ベトナム戦争関連の展示と米軍の戦闘機の展示。荷物は無料ロッカーに預ける。観光客がほとんど。

その後ホーチミン廟。ここはベトナム人にも大人気の施設でめっちゃ並ぶ。10:40についたのだが長蛇の列で諦め。

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軍事博物館にある国旗掲揚塔(シンボル)
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ホーチミンさん。庶民的な暮らし

暑いので宿に戻る。
他の宿泊客の方が買ってきた雷魚を宿の方が調理してくださってそれを少し食べる。小骨が多いがふわふわで美味しい。

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雷魚

ホワンキエム湖周辺

午後はホワンキエム湖周辺へ。湖と近くにあるセント・ジョセフ教会。 ドンスアン市場(?)ですっぽんを見たり、切られた直後でまだピクピクしている魚を見たり。

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セントジョセフ教会

夕食はその辺のお店でフォー。

初日からたくさん歩いた。28,384歩。

3/16 Day3 ニンビン

この日は「陸のハノン湾」とも呼ばれるニンビンヘ、この度初の1人移動。

ベトナム統一鉄道:ベトナム唯一の鉄道

ベトナムでは鉄道の発達は非常に遅れていて、ベトナム内の鉄道というとハノイホーチミンを結ぶベトナム統一鉄道のみ。

鉄道好きの自分としてはこれには乗りたかったので、ニンビンまでは鉄道を利用。
(一般的にハノイ〜ニンビンはミニバンが使われることが多い。時間と値段は鉄道とほぼ同じ。)

チケットと車両。ニンビンまで、3時間弱で12万ドン(600円)。本数はあまりない。9時にハノイ駅発の鉄道に乗車。
車内は寒いぐらいに冷房がかかっている。ハノイ市内では20km/hぐらいでノロノロ。郊外に出たと思ったら70km/hを維持するぐらいのスピードでまあまあ揺れる。車両は綺麗で、座席はリクライニングできるなど、結構快適。

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車両と座席。きれい。
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紙チケット

何事もなくニンビン着。ニンビンといっても観光地は大きく分けて3か所。今回はチャンアンに向かうことに。朝ごはんを駅前の商店で食べてたらまたも勧誘。ここで最大のミスに気づく。

ベトナムドン持ってくるの忘れた!!」

これは馬鹿すぎた。結局両替をその辺の店でやってもらえた。レートはやや悪いが、日本円を受け取ってくれただけでも満足。

勧誘のおっちゃんはバイクタクシー&帰りのミニバンで64万ドンを要求。想定よりあまりにも高すぎるので交渉し、結果30万ドン。相場は20万ドン。ニンビンの出だし絶不調。

チャンアンまでのバイタクは風を切ってめっちゃ気持ちいい。初バイタクは思ったより安定しているし、交通量も少ないので排気ガスも気にならない。20分ぐらいで到着。

チャンアン

チャンアンは洞窟や突き出た岩を巡るボートで回るのが主流と聞いていたので、そのボート券を購入。20万ドン(1000円)。

ボートコースは3種類ある。ボートは5人乗りで、5人揃わないと出発しない仕様。 ベトナム人4人に囲まれるのを避けるため、1人でいた外国人女性(エマさん)に話しかけペアを組む。旅行ハイで突然コミュ強になっている。僕たち+ベトナム人3人で船に乗ることに。

3人のベトナム人+ボート漕ぐ人は英語が通じないため、必然的に僕はエマさんと話すことに。 エマさんは大人っぽく見えたがなんと大阪のインターに通う高校生。さらにボードゲームという共通の趣味も判明し、会話が弾む。

洞窟は鍾乳洞になっていて、天井も低いためテンションが上がって綺麗、洞窟外も突き出た岩がたくさんあり、「水墨画の世界」と言われる美しさ。曇り空だがこれもいい。静かな中をボートで時間を忘れるように進んで行くのは癒される。

しかし、ボートに乗った時は知らなかったのだがこれが3時間。途中お寺などに案内されるが、下調べをしなかった上に全てベトナム語で意味もわからず。さすがに長い…
最後の方はスマホバックギャモンやったりした(惨敗)

帰りはハノイまでバス。

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チャンアン

ナイトマーケット

帰りのバスを間違えて少し前で降りてしまう。改めてバスに乗る選択肢もありそうだが、せっかくなので大通り沿いを歩くことに。歩道は広い部分もあり、遊んでる子どもたちもいる。途中公園みたいなところで333ビールを購入。あまり好みではない。1時間ほど歩いてハノイ中心部に到着。汗がじんわり。賑やかながらも昼ほど騒がしくもない、いいハノイを感じている!

夜はハノイで会った日本人の方に日本食料理屋へ。
その足でナイトマーケットへ。昼間バイクで溢れている通りが歩行者天国になり、服やアクセサリーの露店が並ぶ。食事は少ない。
さらに一緒にナイトマーケット行った人とクラブへ。苦手な雰囲気だ…

(23,011歩)

3/17 Day4 ハロン湾

ツアーを利用してハロン湾へ。ハロン湾は「海の桂林」とも呼ばれる観光地。
同じ宿の人と2人でツアーに参加。渋滞に巻き込まれ、バスに4時間ぐらい。
着いたら真珠の売り場に案内されるが何も買わない。真珠の売り場なんて怖い雰囲気の言葉だが、実際は観光客向けの常設売り場のようなもの。
その後、クルーズ船に乗って食事。結構豪華で量も十分、美味しい。
食事後、鍾乳洞の中(広い)をガイドさんが案内してくれたり、手漕ぎボートで一部のエリアを漕いだりできて最高。景色は確かにニンビンと似ているがこちらは景色を見る以外にもアクティビティがあるので飽きることなく楽しめる。1日で40ドル。現地価格基準だと結構高めの設定だが、大満足!

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船内の食事

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鍾乳洞

夕飯は露店のフォー。2日連続。

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フォー

3/18 Day5 ハノイ最終日

ハノイで行きたいところはだいたい行けて、ベトナムドンも少なくなってきたので宿でおしゃべりしてゆったり。 昼にブンチャー(つくねや焼肉、紫蘇などのつけ汁のつけ麺。美味しい。)を食べてハノイ市内を13:00頃にでる。帰りは路線バスで。3万ドンと安い。

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ブンチャー

17:20の便でシェムリアップへ!

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ベトジェットエア

(19,988歩)

写真館

写真が下手(特に夜)なのはすみません。

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にぎやかな夜の通り

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手動踏切

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列車通過

地方都市では信号が少なく、環状交差点が多い@ニンビン

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環状交差点

ハノイ感想

初1人海外で緊張していたため、細かいこと、特にお金関連には神経質になっている。現実的には安全でトラブルが避けられるなら少し高いぐらいなら許容した方が得だと思っている。もちろん1000円とか3倍とか取られるのはしっかりと交渉するべきだけど。 そして、初日に日本人とともに行動できたおかげでスムーズにハノイに馴染むことができたのがなにより良かった。
最初は道を渡るのも大変だったが、この4日で東南アジアの雰囲気を存分に感じることができた。
ハロン湾はツアーで参加したのが良かった。 丸3日あれば十分ハノイは楽しめそう。

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次はカンボジアシェムリアップアンコールワットがあるところ。

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